アナと雪の女王~小説版~
まだまだ書きます、アナと雪の女王!
書店で、アナ雪のノベライズを見つけて、ざっと立ち読みしてみました。
私が読んだのはこれ↓
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映画ではさらっと流されていた部分も、心情が付け加えられていたり、ノベライズで映画と異なっている部分もあって面白いです。
私が一番気になったのは、ラスト近く、クリストフが凍死しそうなアナを救うため、彼女のもとへ駆けつける場面。
映画は、ここでアナが最後の力を振り絞って、エルサを守るため、ハンスの前に立ちふさがる
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アナ、全身が氷に。ハンスの剣が凍ったアナに切りつけ、折れる
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ようやくアナのもとにたどり着いたクリストフ、アナの変わり果てた姿にショックを受け、うなだれる
だったのですが、これではあまりにもクリストフがふがいないとは思いませんか
これは、制作サイドが、「今回は男に頼らない、自立した姫を描くぞ」という原則にこだわるあまり、クリストフにあえて活躍の場を与えなかったのだと思います。
しかし・・・仮にもヒロインの相手役の立場にあるキャラクターが、ただ悲しんでしょんぼりしているなんて、あまりにも情けないではないですか。
小説では、ハンスの剣が折れた後、やっとその場にクリストフが駆けつける
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凍りついたアナと、泣き崩れるエルサの姿を見て何が起こったのかを察する
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クリストフ、怒りに燃えてハンスを殴りつける
というシーンが付け加えられています。
うん。心情として、こちらの方が理解できる。
愛していた女性を死に至らしめた相手(=ハンス)が目の前にいたら、こぶしの一発もお見舞いしたいと思うのが自然だもの。
アナ雪は、ハンスが「今までの王子様」の役割を担っていて、白馬に乗って現れ、姫を助け、化け物と戦います。
クリストフは「アンチ王子様」で、鼻くそを食べるし立ち小便するだらしなさ。
アナを助けて冒険するものの、むしろアナに助けられている方が多いのでは?と思う頼りない部分もある。
「完全無欠のヒーロー」とは程遠いキャラクターです。
男に頼らない女を描くために、あえてそういうキャラクター設定にしているんだけれど、ディズニーさんはやることが極端だな、と思います。
クリストフは失敗もするし、アナと協力してやっと冒険を乗り切れる「普通の男」です。
でも、アナは「完全無欠の王子様」に頼り切って生きていくのではなく、「普通の男」と対等に支え合い、補い合って自分も成長する道を選ぶ。
そのメッセージは現代的だし、共感もするけれど、だからといって、極端にクリストフを活躍させないのはちょっと映画を盛り下げたかな~と感じています。
「普通の男」だって、怒るときは怒るし、戦うべきときは戦いますからね
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