2018-05-09 アナと雪の女王② 映画 大人が見たアナと雪の女王 評価 映像★★★★★ 音楽★★★★★ キャスト★★★★ ストーリー★★★★ 総合★★★★ お金を払って、映画館に見に行っても損したと思わないレベル アナと雪の女王、色々と他の方の感想も読んでみました。なるほどと思うものもあれば、それはちょっと違うと思うものもあり・・・あくまで以下は私の個人的な感想です。 ここからはネタバレ映像と音楽の素晴らしさは、いまさら言うまでもないですねミュージカル映画は、どうしたって楽曲の良さに評価を左右される運命にあるけれど、アナは大成功。 ストーリー部分から歌へ移行するのもスムーズだし、歌の歌詞もキャラクターの心情を表現するのに必要不可欠で、きちんとした必然性がある。 最初にアナが歌う「雪だるま作ろう」これは10年の歳月をわずか3分ほどの歌と映像で説明するスゴイ歌エルサの魔法の記憶をトロールによって消されたアナは、どうしてエルサが自分を避けるのかわからない。だから、無邪気にエルサを誘います。 「雪だるま作ろう~♪」 8歳のアナの、かわいいこと!エルサの部屋のドアに向かって、一緒に遊ぼうと呼びかけて、さらに鍵穴に口をつけてしゃべる。 これは、女の子のいる親ならわかる。実際、女の子はこういうことするよね! 「さびしい部屋で柱時計、見てたりするの~♪」の脚を時計の振り子に合わせて動かす&舌を鳴らして「カチコチカチコチ」という仕草。 芸が細かい。 この映画は女性が監督として参加していますが、彼女の意見が大きく取り入れられているそうで、女の子がリアル。 ストーリー的には、この「雪だるまつくろう」の間に重要なことが描かれています。 ひとつは、「前は仲良くしてたのに、なぜ会えないの」とアナが歌っていた通り、アナはエルサが自分を避ける理由を知らないこと。 そしてそれは、アナからすると「仲良しの姉の態度が、突然変わった」と映っていること。 それでも、アナはエルサを嫌うことはない。扉を閉ざし続ける姉に対して、10年の間、変わらず「雪だるまつくろう」と誘い続けるのです。 お姉ちゃん大好きなんだね~ええ子や、アナ一方、エルサは強大になっていく自分の魔法に混乱し、恐れを抱いている。 両親はエルサの力をなんとかコントロールできるようにと、彼女にアドバイスします。 ここで注目なのは、エルサは両親と頻繁に会っているのに、アナとはまったく顔を合わせていないこと。 両親は、エルサの魔法を抑えるために彼女にかかりきりで、アナは一人で過ごすことが多かった。 だから「壁の絵とおしゃべりしちゃう」ほど、アナはさびしい思いを強いられていた。 両親が船に乗って航海へ出る場面。 アナとエルサは、それぞれ別々に両親と挨拶をしています。 それほど徹底して、エルサとアナは会わないようにしていた。 両親が亡くなって、埋葬するシーンでも、立ち会ったのはアナだけ。エルサの姿はありませんでした。 わざとではないにしろ、一度魔法の力でアナを傷つけてしまったエルサ。 万が一、またそんなことが起きたら・・・そう危惧した親が姉妹を引き離した結果、エルサは妹への罪悪感とコントロールできない魔法の力に怯え、孤立していく→ますます魔法は強まり、人と会えなくなるという悪循環に陥ります。 アナは、姉から避けられている寂しさと、誰も相談する人がいない孤独で人恋しい寂しがりやに育ちます。 それが、後のハンス王子との結婚を出会った当日に決めるという暴挙(!)につながっていくのです・・・。