シン・エヴァンゲリオン感想<ネタバレなし>
シン・エヴァンゲリオンを家族揃って見てきた。
開場を待つ劇場のロビーには、驚くほどの緊張感が漂っていて、その特殊さにたじろいだ。
何だかとんでもないものを、これから見ることになるんじゃないか。
きちんと理解できる内容なのか?
そしてエヴァンゲリオンは本当に終わるのか?
期待と不安がが綯い交ぜになった気持ちを抱きながら、それをうかつに言葉にしてはいけないピリピリとした空気が充満していて、皆静かに「その時」を待っていた。
ついに、待ちに待った上映開始。
その後は怒涛の2時間35分で、気がつけばラストシーンだった。
トンネルの中を爆走するトロッコにしがみついているような「一度乗ってしまったからには、終点に着くまで降りられない」感覚。
終盤のシンジとゲンドウの対決と、その決着。
シンジの望んだ新しい世界。
徐々にトンネルが出口に向かい、明かりが差してくるような救いのあるラスト。
エンドロールを見ている間、席を立つ人はいなかった。
水を打ったように静かで、身じろぎもしない。
それぞれの心に去来する感情は様々だったろうけれど、不思議な満足感に包まれていたように思う。
終わった。本当に終わった。
いくつかの謎は残り、これからも考察は続くのだろう。しかしそれは本筋とは別の話。
劇場を出て、外の空気を胸いっぱいに吸い込んだ感覚。
「ああ、これがラストでシンジが感じた清々しさかもしれない」
さらば、すべてのエヴァンゲリオン。
ネタバレありの感想はまた後日、改めて。